「四十肩・五十肩の可動域改善の解剖学と対処」 ‐ 横須賀整体スタジオ|背中のハリ・腰痛に効く整体院
横須賀整体スクールの岡田です。
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四十肩・五十肩の整体
四十肩・五十肩の可動域改善は結構、苦労するものです。
わけもわからず、無理やり可動域運動してみたりしても、ほとんど結果はでないでしょう。
まず、しっかり解剖学を押さえることが大切です。
イラストは肩甲帯の筋群をピックアップしたものです。
肩甲帯の主な筋群は、棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋、肩甲下筋、菱形筋、肩甲挙筋、前鋸筋、上腕三頭筋長頭、上腕二頭筋長頭・短頭、烏口腕筋、小胸筋、大胸筋、広背筋などがあげられます。
この筋群の起始停止は、別の資料でみることにして、解剖学的ないくつかのポイントをあげてみましょう。
まず、上腕三頭筋長頭が、腋窩付近で小円筋と大円筋に挟まれている点に注目してください。上腕三頭筋長頭の背側を小円筋、腹側を大円筋が走行しています。
この交差点は、小円筋(Teres minor)、大円筋(Teres major)上腕三頭筋長頭(Triceps brachii long head)それぞれの頭文字をとってTTTなどと呼んだりする部位です。
この筋肉の交差点を正確に触察して、癒着を剥がすと肩関節の動きに変化がでることがあります。
肩痛の挙上痛の原因のひとつに棘上筋の問題があります。
挙上痛では、インピンジメントといういわゆる挟み込みが、この部位で起こっていることが考えられます。
棘上筋の直接リリースなどで、筋肉のトーンを落とすと関節運動に変化が出る可能性があります。
肩甲帯を前方からみたイラストです。上腕二頭筋長頭は、関節上結節に付着し肩関節の安定性に貢献しています。
短頭は肩甲骨の烏口突起に付着し、短頭のすぐ深層に烏口腕筋が存在しています。そして、これらの筋肉の下を肩甲下筋が、上腕骨の小結節に付着しています。
この肩甲下筋は、肩の関節包にも付着していますので、肩関節の挙上動作のときに関節包に作用して、安定した関節運動をサポートしてます。
このような作用は、棘下筋や小円筋などもそうで、挙上角度に応じてそれぞれの筋肉が活動を高めたりして、関節の安定性を供給しています。
ちなみに、昔の研究なので、今はどうか分かりませんが、肩関節の屈曲0度から最大屈曲までの間に棘下筋の活動は終始、高まり続けることが分かっています。
このことからも、拮抗する作用をする肩甲下筋などの筋のトーンにより、棘下筋の抑制がかかり、関節の安定性に問題が出る可能性を示唆することができます。
これらの解剖学的に考察した上での直接的、間接的な手技によるアプローチのほかに操体法というものを用いると、さらに効果的です。
動画はほぼ健常者なので、肩の可動域はすこし左右差がある程度の制限ですが、足首のごく軽い刺激の操法で、肩関節の可動性に変化がでることが確認できますので、どうぞご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
代表 岡田雅昌
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